越境ECの成果4人に3人が「想定どおり・想定以上」一方、課題は「集客不足」と「物流コスト」に集中

日本の商品をインターネット経由で海外の消費者へ販売する「越境EC」は、海外へ販路を広げる有力な手段のひとつです。しかし実際に取り組むなかでは、売上や集客、配送など、さまざまな課題に直面することも少なくありません。
では、越境ECの業務を経験した方々は、どの程度の成果を実感し、どのような点を課題として捉えているのでしょうか。
そこで今回は株式会社NEXER Groupと共同で、事前調査で「越境ECに関わる業務経験がある」と回答した全国の男女20名を対象に「越境ECの成果と伸び悩みの原因」についてのアンケートをおこないました。
「越境ECの成果と伸び悩みの原因に関するアンケート」調査概要 調査手法:インターネットでのアンケート 調査期間:2026年10月14日 ~ 10月21日 調査対象者:事前調査で「越境ECに関わる業務経験がある」と回答した全国の男女 有効回答:20サンプル 質問内容: 質問1:越境ECを始めた時期を教えてください。 質問2:越境ECを始めたきっかけは何ですか。(複数選択可) 質問3:現在の越境ECの売上は、EC全体の何割程度を占めていますか。 質問4:越境ECの成果は、開始当初の想定と比べていかがですか? 質問5:開始当初の想定と比べて下回っている原因はどこにあると思いますか。(複数選択可) 質問6:越境ECにおいて、これまで最も投資してきた領域は何ですか。 質問7:その理由を教えてください。 質問8:越境ECを伸ばすうえで、いま最も必要だと思うものは何ですか。 質問9:その理由を教えてください。 ※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。 |
質問1:越境ECを始めた時期を教えてください。
はじめに、越境ECを始めた時期について聞いてみました。

「1〜3年前」と「4〜5年前」がそれぞれ35.0%で最も多く、あわせて70.0%の方が1〜5年前に越境ECを始めたと回答しました。次いで「6〜10年前」が15.0%、「11年以上前」が10.0%、「1年未満」が5.0%と続いています。
比較的近年に参入した事業者が多数を占めていることがうかがえます。
続いて、越境ECを始めたきっかけについて聞いてみました。

最も多かったのは、「海外からの引き合い」で70.0%でした。
次いで、「円安」が30.0%、「国内市場の縮小」と「新たな販路を開拓するため」がそれぞれ20.0%となりました。
自社から能動的に販路を開拓したケースだけでなく、海外からの問い合わせや要望を受けて越境ECを始めたケースが多いことが読み取れます。あわせて、円安の進行や国内市場の縮小を背景として挙げる声も見られました。
質問3:現在の越境ECの売上は、EC全体の何割程度を占めていますか。
続いて、現在の越境ECの売上が、EC全体の何割程度を占めているか聞いてみました。

最も多かったのは、「3~4割程度」で60.0%でした。
次いで、「1~2割程度」が35.0%、「1割未満」が5.0%となっています。
越境ECの売上がEC全体の3〜4割程度を占めると回答した方が6割に達し、1〜2割程度を含めると95.0%の方がEC全体の1割以上を越境ECで占めている結果となりました。越境ECが各社の売上において一定の存在感を持ち始めていることがわかります。
質問4:越境ECの成果は、開始当初の想定と比べていかがですか?
続いて、越境ECの成果が、開始当初の想定と比べてどうだったかを聞いてみました。

最も多かったのは、「想定どおり」で65.0%でした。
「想定以上」の10.0%とあわせると、75.0%が想定どおり以上の成果だったと回答しています。
一方、「想定を下回る」と回答した方は25.0%で、4人に1人となりました。
多くのケースで想定どおりの成果が得られている反面、開始当初の見込みに届かなかった事業者も一定数存在することがわかります。
質問5:開始当初の想定と比べて下回っている原因はどこにあると思いますか。(複数選択可)
続いて、越境ECの成果が開始当初の想定を下回ったと回答した方に、その原因について聞いてみました。

「集客できない」と「物流コストが高い」は、それぞれ100.0%となりました。
また、「価格競争力がない」と「ノウハウが不足している」がそれぞれ40.0%、「商品が届くまでに時間がかかる」が20.0%となっています。
回答数は5名と限られるものの、想定を下回ったと回答した方全員が、集客と物流コストの両方を原因として挙げました。
加えて、価格競争力やノウハウ不足、配送にかかる時間を課題として指摘する声も見られます。成果が伸び悩む背景には、集客と物流コストという2つの壁が大きく横たわっていることがうかがえます。
質問6:越境ECにおいて、これまで最も投資してきた領域は何ですか。
続いて、越境ECにおいて、これまで最も投資してきた領域について聞いてみました。

「サイト・多言語化」と「物流」がそれぞれ35.0%で最も多く、あわせて70.0%となりました。次いで、「人材」が15.0%、「現地体制」が10.0%、「その他」が5.0%となっています。
質問7では、それぞれを選んだ理由についても聞いてみたので、一部を紹介します。
「サイト・多言語化」と回答した方
言語対応が重要だから(20代・男性)
「物流」と回答した方
物流にかかるコストが大変(50代・男性)
コストがかかってしまう(40代・男性)
そこが一番重要(40代・女性)
「人材」と回答した方
投資してきたというより、物流のコストがかなり厳しい(30代・男性)
やはり人件費が大変(50代・男性)
「現地体制」と回答した方
現地の体制を整えるのが大変だった(70代・男性)
サイト・多言語化では言語対応の重要性が語られました。また、物流や人材ではコスト負担の大きさ、現地体制では体制構築の難しさに関する声が寄せられています。
越境ECでは、サイトや言語対応だけにとどまらず、物流、人材、現地体制といった複数の領域にわたって投資が求められていることがうかがえます。
質問8:越境ECを伸ばすうえで、いま最も必要だと思うものは何ですか。
最後に、越境ECを伸ばすうえで、いま最も必要だと思うものについて聞いてみました。

最も多かったのは、「価格競争力」で35.0%でした。
次いで、「物流コストの削減」が20.0%、「海外での集客・認知拡大」と「配送スピードの改善」がそれぞれ15.0%となっています。
質問9では、それぞれを選んだ理由についても聞いてみたので、一部を紹介します。
「価格競争力」と回答した方
他と比べて何が優れているのか見せ方が難しい(50代・男性)
他との比較になるから(40代・女性)
「物流コストの削減」と回答した方
コストがどんどん上がっていくので(20代・男性)
「海外での集客・認知拡大」と回答した方
海外に広げていくほうが可能性があるから(30代・男性)
「配送スピードの改善」と回答した方
スピードが遅すぎると良くないから(70代・男性)
価格競争力については、他社との比較や商品の見せ方の難しさを挙げる声がありました。
あわせて、物流コストの上昇や海外での集客、配送スピードを課題として指摘する方も見られます。
越境ECを伸ばすために必要と考えられている要素は、価格だけにとどまらず、物流コストや海外での認知拡大、配送スピードなど、複数の領域に分かれていることがうかがえます。
まとめ
今回の調査では、越境ECの成果について「想定どおり」が65.0%、「想定以上」が10.0%となり、あわせて75.0%が想定どおり以上と回答しました。
一方、成果が想定を下回った5名に原因を聞いたところ、「集客できない」と「物流コストが高い」がそれぞれ100.0%となりました。また、これまで最も投資してきた領域では「サイト・多言語化」と「物流」がそれぞれ35.0%で最多となっています。
今後、越境ECを伸ばすうえで最も必要だと思うものでは、「価格競争力」が35.0%で最も多く、次いで「物流コストの削減」が20.0%、「海外での集客・認知拡大」と「配送スピードの改善」がそれぞれ15.0%となりました。
越境ECに取り組む際は、サイトや言語対応だけでなく、価格競争力や集客、物流コスト、配送スピードなど、販売から配送まで幅広い課題を確認することが大切です。自社のどの部分に課題があるのかを整理しながら、改善策を検討してみてはいかがでしょうか。
Return Helper株式会社は、越境ECの「返品」に特化したワンストップのグローバル返品ソリューションを提供しています。世界15拠点以上の海外倉庫と30社を超える物流パートナーを活かし、現地での返品受取から検品、再梱包、再販、FBAへの再納品までを一括で代行いたします。
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引用元が「株式会社NEXER Groupとグローバル返品ソリューション『Return Helper株式会社』による調査」である旨の記載
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